2014年3月19日より公開されたYahoo!のスマホ(iPhone)向け検索アプリ「SmartSearch(スマートサーチ)」を使ってみましたので、従来の検索エンジンとの違いをレビューしておきます。
SmartSearch(スマートサーチ)を使ってみた。
SmartSearch(スマートサーチ)は、「検索は探すからみつかるへ」がコンセプトのスマホ用検索アプリです。これまでのような「PC向け検索エンジンがスマホでも使える」というものではなく、モバイル・スマホファーストで作られた「スマホ専用の検索エンジン」のようなイメージです。
Yahoo!JAPANがこのSmartSearch(スマートサーチ)を作った経緯は、
電車での移動中に話題の言葉を検索したり、テレビを見ながら有名人の情報を検索するなど、スマートフォンが普及したことによって、日常の中のわずかな時間でちょっとした調べものをする人が増えており、こうしたシーンの検索をより便利にしたいという想いを形にしたものです。
とのことで、探している情報がすぐにみつかるのがウリみたいです。さっそくどんな感じなのかまとめておきます。
■SmartSearch(スマートサーチ)トップ画面
トップ画面には、
- 検索急上昇ワード
- キーワードに関連した写真
- キーワードの概要
の3点セットが40個表示され、横にスライドさせていくだけで、今ネットで何が話題になっているのかを確認できます。
■写真をタップした画面
写真をタップすると、
- 関連ニュース
- そのキーワードの説明(辞書的な情報)
- ウェブ
- 画像
- 話題(リアルタイム検索)
- 動画
などが表示されます。表示される項目はキーワードごとに若干異なる場合もあります。
■各項目の「もっとみる」をタップした画面
各項目の「もっとみる」をタップすると、さらに深く検索した詳細画面が表示されます。
特定のキーワードを打ち込んだ場合どうなるのか?
■「めしお」と打ち込んでみる
画面下部から検索したいキーワードを打ち込んでみると、文字ではなく各サイトのプレビュー画面が表示されます。「めしお」と打ち込むと上記のような感じになります。検索順位は、通常のYahoo!検索やGoogle検索とは違うようです。どのようなアルゴリズムになっているのかは不明です。各サイトのプレビュー画面をタッチすると、そのサイトに切り替わります。
■入力したキーワードは検索履歴として残る
一旦入力したワードは検索履歴に残りますので、+マークをタップすると、自動で下の検索窓に打ち込まれ、表示も自動的に「めしお」の検索画面になります。
■入力した文字を削除していくとどうなる?
入力した文字を減らしていく度に他の検索候補が表示されます。なぜか「め」だけを残した際に、い行の「医龍」が入るなど、バグ?が生じているようですが、これは通常のYahoo!検索でも同様です。
■「酵素ドリンク」で検索してみる
「酵素」と打ち込んだ時点で検索候補が表示されます。ただ、候補の中には「酵素ドリンク」はありませんでした。そこで手動で「ドリンク」を追加すると、検索候補にサジェストが表示されました。
■検索結果には「プレビュー画面」が表示される
「酵素ドリンク 松たか子」が気になったのでタップしてみると、サイトのプレビュー画面が検索結果に表示されます。リスティング広告は表示されないようです。
■「車買取」でも検索してみる
「く」と打ち込んだ時点で、さっそく検索候補が表示され、文字を打ち込むごとに検索候補のキーワードが切り替わっていきます。これは通常のYahoo!検索でも同じです。
「車」に変換し、「か」と入力した時点で検索候補に「車買取」が表示されましたので、+マークをタップしてみます。
■急上昇ワードと似た画面が表示される
タップしてみると、検索結果画面ではなくて、最初のアプリ画面トップの急上昇ワードと似た画面になりました。表示されるのは「ウェブ」と「まとめ」の2項目です。
■「まとめ」にNAVERまとめが登場
「まとめ」には、NAVERまとめの記事が表示されます。「もっとみる」をタップすると、NAVERまとめだけの一覧がプレビュー表示されます。
■「看護師求人」で検索した場合
文字を打ち込むごとに検索候補が表示されていきます。通常のYahoo!検索でも同じですが、スマホだとかなり目立ちますね。
「看護師」の時点で検索候補に「看護師求人」がありましたので、タップしてみます。
すると、やはりアプリTOPページの急上昇ワードと同じような画面構成になります。どうやら、検索候補に表示された単一キーワードをタップすると、検索結果画面に飛ぶ前にこの「ウェブ」と「まとめ」が表示されるようです。
SmartSearchは、今までの検索表示結果とはココが違った
今までのYahoo!やGoogleの検索表示では、検索画面からの検索流入(クリック率)を高めるために、
- タイトルをキャッチーなものにする
- Descriptionに検索キーワードを含めて太字にする
- 著者情報を表示させる(Google検索の場合)
などのテクニックがありましたが、このSmartSearch(スマートサーチ)はそれらよりも「サイトのプレビュー画像」が圧倒的に目立ちます。Yahoo!なので著者情報も表示されません。ディスクリプションも表示されません。また、一画面内に表示されるのは4サイトまでで、左右に2つずつ表示されます。
なので、検索1位のサイトと検索2位のサイトでどちらのほうをタップするかは、おそらく「表示されたプレビュー画像」により惹かれたほうになると思います。
プレビュー画像は、そのページのファーストビューが表示されますので、ファーストビューにどんな画像を置くのかが結構重要な気がします。サイトタイトルは一応表示されていますが(文字数は18文字のようです)、私がスマートサーチを使ったみた感覚ではタイトルは全然目に入ってきません。画像しか目に入りませんでした。
ということは、もしこのSmartSearch(スマートサーチ)が広まった場合、ファーストビュー(プレビュー画像)がどれだけ目立っているかで検索流入に差が出そうな気がしました。
現状の表示だと、当メシオプレス公式サイトもプレビューでの訴求にちょっと問題がありますが、SmartSearch(スマートサーチ)がどれほど普及するかわかりませんので、今は慌てて対策する必要はないと思います。とりあえず現段階では「こういうものがあるんだな」程度に頭の片隅に入れておこうと思いました。
Yahoo!が投入したスマホ時代の検索アプリ「SmartSearch(スマートサーチ)」は、検索画面が文字主体ではなくて画像主体になっているので、今後普及した際にはサイトのファーストビュー(画像イメージ)が検索画面からどのように見えるのかを意識したサイト作りをする必要がありそう。
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