先月のペンギンアップデートの影響を受けて
「検索順位が大幅に下がった」「圏外に飛ばされた」
というサイトが続出しているようです。
不正なサイトが検索上位から飛ばされるのは好ましいことですが、
私は過去に検索順位下降どころでは済まない、もっと悲惨な目に遭っています。
俗に「Google八分」と呼ばれるペナルティです。
そこで本日は、「Google八分」の刑に処せられてしまった原因と、
解決に至るまで流れを実体験を元にまとめておきます。
戦慄!Googleからブログのインデックスが全て削除される
まず「Google八分」とは何かと言うと、
Wikipediaには次のように書かれています。
グーグル八分(グーグルはちぶ)とは、グーグルの基準に該当するページが、グーグルのデータベースから除かれ、グーグルで検索しても内容が表示されない状態になることを村八分になぞらえて呼ぶ言葉である。
グーグルの検閲行為とも言われる。(Wikipedia「グーグル八分」より。)
つまり「Google上から完全に消される」ということです。
私がこの「Google八分」の刑に処せられたのは、今から約2年前のことです。
ある日、アクセス解析を見てみると、
アクセス数が激減していることに気づきました。
検索経由のアクセスがゼロになっているのです。
site:コマンドでブログのインデックスを確認してみたところ、
全インデックスが検索から消されていました。
色々と調べてみたところ、
インデックスを復活させるには、削除された原因を排除した上で、
ウェブマスターツールよりサイトの再審査を依頼する。とのことでした。
しかし、私にはインデックス削除されるような行為をした覚えはありません。
唯一心当たりがあるのは前月にブログタイトルを変更したことくらいです。
それ以外、一体何が原因なのか検討がつきませんでした。
そこで、Googleウェブマスターフォーラムに救いを求めました。
h1とh2に隠しテキスト「text-indent:-999em」を発見。
SEOに詳しい有志の方々の回答によると、
- 相互リンクがリンクファーム扱いされた
- 情報商材を扱っているのが原因
- キーワード詰め込みが原因
- 使用しているSEOテンプレートが問題
など、色々な可能性を指摘されました。
この時点で、前月はブログタイトルの変更以外に
自動登録系の相互リンク集に登録していたことも思い出しました。
さらに、奪取SEOのSNSでも同様の相談をしてみたところ、
h1とh2に隠しテキスト「text-indent:-999em」が使われている
という指摘をされました。
これは「画像置換」と呼ばれるテクニックで
スパム判定されるとかされないとか昔から議論が交わされているようですが、
変な使い方をしなければ、スパムにはならないらしいです。
しかし、安心と信頼の鈴木謙一さんによると、
Googleの中の人・Maile Ohye(マイリー・オイェ)さんが
「使用すべきでない」と明言したそうです。
Googleは、現在この方法を推奨していません。
推奨していないというよりも使うべきでないと明言しています。
使ってもいいのか悪いのかは以前はGoogle社員によって答えがマチマチでした。しかしここ1年ほどは画像置き換えに対するGoogleのスタンスは一貫して“NG”です。
テキストと画像が明らかに異なっていない限りは、
これ自体でスパムとみなされることは通常ありませんが、
他の要因と絡みあうとスパム判定にいたってしまう確率が高まるのです。
参照:text-indentを使った画像置き換えはスパム判定の危険あり
Googleから「ガイドライン違反」のメッセージが届いていた
また、Googleウェブマスターフォーラムおよび奪取SEOのSNSで
「ウェブマスターツールにメッセージが届いていないか確認してみるように」
というアドバイスも受けました。
しかし、私はウェブマスターツールにサイト登録をしていなかったため、
メッセージを確認することはできず、慌てて登録してみました。
すると・・・届いていました。
Googleから「ガイドライン違反」とのメッセージが。
下記がその内容です。
mesio.biz のウェブマスター様
このたび、貴サイトにおきまして、 Google のインデックスへの登録中に Google の品質に関するガイドラインに沿わない箇所が確認されました。品質に関するガイドラインは次の URL にてご確認いただけます。 http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=35769&hl=ja
今回は特に「隠しテキストや隠しリンク」に該当する不適合が確認されました。具体的には、http://mesio.biz/tracy-method-7692.html における次の内容が不適合箇所の一例です。
ザ・トレーシー・メソッド(著・トレーシー・アンダーソンさん)の口コミ・効果レビュー | ダイエット商材検証・口コミレビューブログ ザ・トレーシー・メソッド(著・トレーシー・アンダーソンさん)の口コミ・効果レビュー:楽して短期間で痩せるダイエット法は存在するのか。ダイエット・ 美容教材の中身を実際に確認し、どこよりも詳しく正直にレビューしていきます。
隠しテキストや隠しリンクに関する詳細は、次の URL をご参照ください。 http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=66353&hl=ja
Google の検索結果の品質を保つために、mesio.biz の一部もしくは全体が検索結果から一時的に (最低 30 日間) 削除されます。
引き続き、Google のインデックスへの登録をご希望される場合は、ガイドラインに違反する全てのページ (提示した例が全てとは限りません) を修正していただくことをお願い申し上げます。修正後は、https://www.google.com/webmasters/tools/reconsideration?hl=ja にアクセスし、詳細を確認のうえ、再審査のリクエストを送信してください。
お手数をお掛けしますが、何卒ご理解とご協力賜りますようお 願い申し上げます。 Google サーチ クオリティ チーム
指摘されたとおり「隠しテキスト」が原因だったのです。
そこで、隠しテキストを使用していないテンプレートに変更し、
Googleに再審査をリクエスト。
サイト http://mesio.biz/ のインデックス登録の再審査リクエストを、サイト所有者から受け取りました。
Google でサイトを再審査し、ウェブマスター向けガイドラインに違反していないことを確認した場合、サイトのインデックス登録を再審査します。再審査の手続きには数週間かかりますのでご了承ください。再審査のリクエストはすべて確認していますが、個別に返信することはできません。
サイト http://mesio.biz/ のインデックス登録の再審査リクエストを、サイト所有者から受け取りました。
サイトの再審査は完了しました。審査の際はサイトがウェブマスター向けガイドラインに違反しているかどうかを確認します。問題がない場合はサイトのインデックス登録を再検討します。引き続き Google の検索結果にサイトが表示されない場合は、ヘルプ センターで手続きを確認してください。
隠しテキストが使われていたことは全く知らなかったことと、
他のテンプレートに差し替えたことを報告しました。
すると、待つこと6日でインデックスが無事復活しました。
まとめ:恐怖の「Google八分」に処せられない方法
改めて、この「Google八分の刑」の経緯をまとめておきます。
■原因
使用していたテンプレートのh1とh2に隠しテキスト
「text-indent:-999em」が使われていた。
また、ちょっと古い記事ですが、安心と信頼の鈴木謙一さんによると、
“グーグルは、タイトルを変えることに対して、最近ものすごく不機嫌になる。”SEO狙いでタイトルタグを変えるとどうなる?
とのことです。
ですので、ブログタイトルの変更という要因も重なって
Googleの目視チェックが入りみつかってしまったみつけていただいた。
と考えるのが妥当かと思います。
もしかしたら、同時期に自動登録リンク集に登録したのも
Googleの審査の目に入ったのかも知れません。
■対処法
隠しテキストを使用していないホワイトソースのテンプレートに変更し、
再審査リクエストフォームより、Googleに再審査をリクエストする。
自動登録リンク集も外す。
■予防法
●隠しテキストを使用したサイトテンプレートを使用しない。
CSSに「text-indent:-9999px;」「display:none」などの
画像置換が使われていないか一度チェックしましょう。
(メシオプレス01は画像置換を一切使わないようにしました)
●安易にブログタイトル変更をしない
ブログタイトルの変更は、人間で言うなら氏名の変更くらい大きな変更ですので、
ブログ人生の転機でもない限り、変更は避けたほうが良いと思います。
Google先生が不機嫌になるそうですので。
●ウェブマスターツールに登録しておく
今回のようにGoogleはスパムの原因も教えてくれますので、
ウェブマスターツールには必ず登録しておくべきです。
→ Googleウェブマスターツール登録
よく自作自演のSEOをやっているアフィリエイターの間では、
「Googleにバレるから登録しないほうが良い」
と言われることもあります。
しかし、私は登録していないのにスパム判定されましたので、
どうせなら早めに警告してもらって、
ホワイトな手法へと切り替えるのが良いのではないでしょうか。
●自動登録リンク集に登録しない
これは今回のGoogle八分には関係ないかも知れませんが、
先日から騒動になっている「ペンギンアップデート」に大きく関係してきます。
下記のような報告も挙がってきています。
特に、P-LINK、リンクモスト、相互リンクFINALなどの過剰な相互リンクを行なっているサイトの順位下落が目立っているという話を良く聞きます。
Googleの不正リンク警告とペンギンアップデート
他の自動相互リンク集として「linkapi」というのもありますが、
今回のペンギンアップデートは大丈夫だったようです。
しかし、今後どうなるかわかりません。
ペンギンアップデートもパンダアップデートみたいに、
不定期にアップデートを繰り返すタイプのようですので
リスクと隣合わせだということは認識しておいたほうが良いでしょう。
ということで、画像置換に関しては色々と議論されていますが、
私の経験上、使用はおすすめできません。
おすすめできないというか、私は怖くて二度と使いません。
以上、ペンギンアップデートなどで検索順位の下降ということはあっても、
Googleから完全に消される「Google八分」を経験した人は
そうそういないと思いますので、今回の記事が参考になれば幸いです。
●本日のまとめ
ペンギンアップデートの検索順位下降よりも怖い「Google八分」は
画像置換を使った隠しテキストが原因で引き起こされることがある。
Google(神)が推奨していないことはやらないほうが安心して毎日を過ごせる。
この記事へのコメント
googleのソースを見てみましたが、
text-indent:-9999px;
は、さすがにありませんでした。
しかし
-999px;
は3カ所
display:none;
は28カ所もありました。
山田さん
コメントありがとうございます。
そうですね。Googleのソースはかなりすごいことになってますよね。
こんばんは、吉田屋です。
ひえぇぇぇぇ~
ここまでくると、恐怖すら感じますね。
Google八分、恐ろしいです。
しかも、意図しない原因でも
起こり得るわけですね。
私も早速Googleウェブマスターツールのメッセージを確認して、
ホッと胸を撫で下ろしたところです。
まあ、メッセージを送ってくれるというのは、
ネット上で考えれば、かなり良心的とも言えますよね。
これからちょくちょく確認しようと思います。
いつも貴重な情報を、ありがとうございます。
吉田屋さん
コメントありがとうございます。
ウェブマスターツールはメールの転送設定ができますので、
設定しておいたほうが良いですよ。
でも、ちゃんと転送されるのか不安なので
私もちょくちょく確認しに行っています^^