前回のペンギンアップデートセミナーに続いて、
第二部「クリックテールセミナー」のレポートです。
正直、商品説明のセミナーと思ってあまり期待していなかったのですが、
予想していた以上に実践的で役立つ内容でしたのでまとめておきます。
セミナー主催者「株式会社ギャプライズ」とは?
株式会社ギャプライズといえば、ランディングページ制作で
業界トップクラスの制作力のある会社です。
ギャプライズのランディングページを見れば、
既存のものとは違うインパクトのあるランディングページに
ギャップとサプライズを体感できると思います。
月間平均売上60万円のECショップを、
最高で7,500万円まで引き伸ばした実績を持つなど、
売上や利益に繋がるWebマーケティングが得意な会社です。
そんなギャプライズが今回開催したセミナーは、
ランディングページの成約率向上に大きな手助けとなる
「クリックテール」という解析ツールのセミナーでした。
セミナー講師は岩本さんというEXILE風のお兄さんが担当していました。
第一部のディーエムソリューションズの木村さんは
デキる社員オーラのある頭の良さそうな語り口調でしたが、
ギャプライズの岩本さんは親しみやすい感じのイケてるお兄さんでした。
クリックテールを使うと、サイト上でのユーザーの行動が丸わかりです
クリックテールは色々な機能が付いているのですが、
中でも「こりゃスゲー」と思ったのが「ビジターレコーディング」という機能です。
これは文字通り、サイト訪問者のマウスの動きを録画する機能で、
サイト内でユーザーがどのような行動をしたのが
手に取るようにわかってしまいます。
クリックテール無料版では最初の2ページ分が録画できるので、
試しに「めしおブログ」のほうで測定したものを動画に撮ってみました。
再生ボタンをクリックしてご覧ください。(音が出ます)
いかがでしたでしょうか?
この訪問者さんの場合、トップページに訪問したら、
最新記事リスト、メルマガ登録、無料レポートは見事にスルーして、
まずは最初の記事の「続きを見る」をクリックしています。
そのあと記事本文を読み進めていき、
記事中ほどのサイドバーの教材レビューが目に入ったようで、
そちらのリンクをクリックしています。
そのレビューページを26分にも渡って熟読されたあと、
トップページに戻ってさらに他の記事をお読みいただいています。
このようなユーザーの動きを丸ごと録画できてしまうのです。
クリックテールで集めたデータを10人分くらい分析すれば、
ブログのどこに何を設置するのが最も効果的なのかが
簡単にわかってしまうという画期的な機能です。
「ヘジテーション」や「空(カラ)クリック」も計測できます。
さらに、クリックテールはヘジテーションも計測できます。
ヘジテーションとは、直訳すると「ためらい」という意味で、
マウスをオンしてからクリックするまでの時間のことです。
この時間が長いということは、ユーザーに迷いを生じさせているということで、
ためらい時間を短くすることで成約率の向上に繋がります。
実際、クリックテールのサイト上部のボタンは、
以前は「無料版を試してみる」だけだったそうです。
しかし、ここのヘジテーション時間が長いことが判明したので、
「国内導入企業350社突破!」という実績をアピールしてみたところ、
ヘジテーションの時間の短縮に成功したそうです。
また、ユーザーがページ内のどこでクリックをしたのかを
分析することもできます。
例えば、ある結婚情報サイトにクリックテールを導入したところ、
ドレス写真と会場写真がクリックされていることがわかりました。
しかし、その写真はクリックで何か変化が生じる写真ではなく、
「空クリック」が発生していたのです。
なので、その写真をクリックしたユーザーは何を求めていたのかを考え、
その答えを用意してあげることでユーザーの満足度向上、
ひいては成約率の向上へと繋げていくことができるというわけです。
【今すぐできる】申し込みフォームの成約率を上げる3つの方法
そして、クリックテールには申し込みフォームの最適化を図れる
「フォーム解析機能」も付いています。
・途中で入力するのをやめてしまう項目
・入力に時間がかかっている項目
・入力を無視されている任意項目
などを洗い出すことができ、フォームの改善だけで
成約率を向上できた事例が多数報告されているそうです。
例えば、クリックテール無料版の申し込みフォーム自体も
フォーム解析機能を使って下記の3箇所を改善しています。
●改善1 最初に説明を入れる
ここのフォームから申し込むと、
どういったことが生じるのかを最初に具体的に説明して、
フォームに情報を入力するメリットを訴求します。
また、申し込みプランが複数あり、選択に迷うような場合は、
詳細説明ページを見に戻ってしまうことが多いので、
フォーム内で再度説明をすると離脱率を下げられます。
実際、フォーム内に各プランの説明を入れたことで、
30%あった離脱率が一桁台まで下がった事例もあるそうです。
●改善2 一番最初の項目はラジオボタンにする
「レコーディング機能」も併用して解析したところ、
ほとんどユーザーは最初の説明を読んだあとに、
まずはページの一番下までスクロールしている傾向が出たそうです。
これは、入力しにくい項目がないか、面倒でないかを
最初に確認しているためだと推測できます。
また、いったん入力し始めると、離脱率は下がる傾向にあることもわかりました。
なので、一番最初の項目はより簡単で、入力しやすい
ラジオボタンを設置しています。
●改善3 ボタンの下にプライバシーポリシーを設置
以前は、プライバシーポリシーを別リンクにしていたそうですが、
そこからさらに別ページを見にいってしまう人もいて、
離脱率を高める原因になっていることが判明しました。
そこで、ボタンの下にプライバシーポリシーを置いて、
規約への同意と、確認ボタンをひとつにすることで、
離脱率を下げることに成功しています。
※入力項目を減らしたほうコンバージョン率が高まるのに
郵便番号や住所などの任意項目を設置しているのは、
「空欄レポート(入力を無視される項目)」の計測のためだと思います。
まとめ:1ヶ月の利用だけでも十分価値がありそう。
このクリックテールと同等の解析を行おうとすると、
- AdobeR SiteCatalystR
- NTTデータキュピット
- MITSUE-LINKS
- ReadscopePro
- User Insight
などを組み合わせて使う必要があり、
年間の使用料は376万円に達してしまいます。
一方でクリックテールなら、一番人気のシルバー会員(月額3万円)と、
Google Analytics(無料)の併用で、年間36万円に抑えることができます。
コストパフォーマンスは10倍の差があります。
・・・との説明があったのですが、
正直、1年間も使い続ける必要もないのではと思いました。
1ヶ月使ってみるだけでもかなりの解析データを取得できる気がします。
おすすめの使い方は、まずはGoogle Analyticsで
離脱率の高いページをピックアップしておいて、
そのページをクリックテールで解析するという方法です。
離脱率の高いページのどこが悪いのかが
クリックテールだと視覚的に簡単にわかります。
すでにアフィリエイターでも使っている人がいるそうです。
私の場合はGoogle Analyticsすらたまにしか見ていないので、
現時点で有料プランに移行する予定はないのですが、
頭の片隅に置いておくべきツールだと感じました。
クリックテールの一部の機能は無料でお試しできますので、
興味がある場合は申し込んでみると良いと思います。
※フォームの備考欄に「めしおさんのブログを見て申し込みました」
と書いていたただくとギャプライズさんへの顔が立ちますので、
一言添えていただけると嬉しいです。
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