アメブロ削除多発の原因は「Ameba公式アカウント」リリース説について

最近、アメブロのアカウント削除が相次いでいるようですが、
「企業向けのアメブロ開設サービス(Ameba公式アカウント)」の
リリース開始が関係しているのではないか?という噂が広まっているようです。

それに関して私の考えを述べておきます。
アメブロ公式アカウント

Ameba公式アカウントとは?

■Ameba公式アカウントとは?
ブロガーという発信力に長けた消費者が集まる媒体「Ameba」の中に、御社専用の公認アカウントを設置します。公式アカウントを通して、ブログに書きやすくなる“きっかけ”の提供と商材情報の提供を長期的に行うことが可能です。御社ならではの情報発信を行っていただきながらファンとのコミュニケーションを行っていただけます。
Ameba公式アカウント(PDF)

これを見ると、最近多発しているアメブロアカウントの削除事件は、
無料で商用利用しているアメブロユーザーを、
この「Ameba公式アカウント(200万円)」に移行させる布石だったのか!?

・・・と思ってしまう人もいるかも知れませんが、
さすがにそれはちょっと無理があると思います。
なぜなら、Ameba公式アカウントがリリースされたのは「2010年3月11日」だからです。
参考:「Ameba」が新広告商品「Ameba公式アカウント」を提供開始

こちらを見て1年前にリリースされたサービスかと思っていたのですが、
どうやら、2年以上前にリリースされていた過去のサービスのようです。

Ameba内に公式アカウント(ブログ)を開設し

とありますので、
「Ameba公式アカウント=公式ブログ」という意味だと思います。

そんな2年以上前にリリースされたサービスを
さも最近リリースされたサービスかのように歪曲した記事が
多数出回っているのは一体何なのでしょうか?

「Ameba公式アカウント」は大企業向けのサービスでは?

では、このようなサービスが2年以上前にあるがゆえに、以前から
Ameba公式アカウントを利用しないブログを削除しているのかというと、
これもまた違うと思います。
というのも、Ameba公式アカウントの利用料金は「200万円」です。

アメブロを商用目的に使っている人は、
無料で集客に使えることに魅力を感じている人も多いはずです。
また、アメブロ利用者も私が見る限りは、
個人や個人事業主、中小企業経営者が多いような印象を受けます。

なかなかブログサービスに200万円をホイホイと投資できる人は
少ないような気がするのですが、どうでしょうか?

実際、タイアップも含む「公式アカウント」を利用しているブログは、
リクルート、パンパース、パナソニック、サントリー、DIY生命、
P&G、GUCCIなどの大企業の名前が多数挙がっています。

オフィシャルタイアップ一覧
http://ranking.ameba.jp/tieup

また、アカウント内に「企業名の明記」が義務付けられていることからも、
個人ユーザーが利用できるサービスではないと考えるのが妥当ではないでしょうか?

元々、一部を除いてアメブロは商用利用できません。

そもそも、アメブロが商用利用のブログを嫌っているのは
今に始まった話ではありません。アメブロ利用規約の禁止事項にある

商業用の広告、宣伝を目的としたブログの作成(但し、弊社が認めている範囲のもの及び弊社タイアップ等は除く)

これは、直近の規約改訂(2012年6月6日)よりも前から普通に書かれていました。
2011年の1月くらいに確認済みです。

一方、記憶が定かではないですが、

弊社が許可したものを除き、営利、非営利目的を問わず、物やサービスの売買、交換(それらの宣伝、告知、勧誘を含む)を目的とする情報の送信等(物品を販売し、は契約を締結させることを目的とする無料セミナーの情報の送信等を含む)

これは2012年6月6日に追加された部分だと思います。
規約がより厳しくなったということですね。

これが最近のアメブロ削除が多発している原因であって、
2年以上前にリリースされた「Ameba公式アカウント」を利用していないことが
最近のアカウントの削除事件に影響しているとは思えません。

ちなみに、サイバーエージェントが認めている範囲の商用ブログというのは、
楽天、Amazon、iTuneのアフィリエイトブログです。
他に、「店舗や会社の紹介ならOK」という話もありますが、
規約に書いていないので事実かどうかはわかりません。

つまり、上記3つのアフィリエイトと、タイアップしているブログ以外で、
利用規約に違反して物やサービスの宣伝行為を行っている場合、
いつアメブロ側の都合でブログを削除されてもおかしくないということです。

では、アメブロの利用規約の禁止事項が厳しくなった原因は?

結局、サイバーエージェント側は、
Ameba公式アカウントやAmeba広告商品を利用する見込みもなく、
無料でアメブロの仕組みを巧み利用して、
稼ごうとしている商用利用者を排除したいのだと思います。

特に、アメブロ独自の仕組みである「ペタ」や「読者登録」を
自動ツールを使って増やそうとする迷惑な人間がたくさんいます。
情報商材業界の関係者に多いです。

これらの人たちが自分だけで迷惑行為をやるならまだしも、
第三者にも「こうやると稼げますよ」と自動ツールを使った迷惑行為を教えて、
純粋なコミュニケーションを阻害する人が増えているのが問題だと思います。

また、情報商材業界では「ウブな読者を集める」と称して、
メルマガのリスト取りにアメブロを利用している人も増えています。

ウブな読者

つまり、このような自分が稼ぐためだけにアメブロを利用したり、
他のユーザーに迷惑をかける商用利用ユーザーが増えたために、
サイバーエージェントが規制に本腰を入れ始めた。

というのが、最近のアメブロ削除多発の背景になっていると
私は勝手に推測しています。

そして、アメーバ公式アカウントは
200万円払えば誰でも利用できるサービスではなく、
Ameba公式アカウントガイドラインに基いている必要があります。

例えば、公式アカウントのブログを利用して、
個人情報を取得するような行為は禁止事項に該当します。
リスト取得の仕組みを入れたら利用できないのです。

商用目的のブログを運営するなら「WordPress」を。

ということで、アメブロを利用して
一稼ぎしようと企んでいる人たちは商用利用が認められていて、
運営側の都合で突然削除されるリスクの少ない媒体に移行すること。
これをおすすめしておきます。

今はソーシャルメディアの隆盛に伴って、
「コンテンツマーケティング」「インバウンドマーケティング」
といったマーケティング手法が注目を集めています。

これらのマーケティングを行なうには
オウンドメディアなくして実践することは不可能です。

私は2008年からWordPressを使っていますが、
他のブログサービスに変えようという気が全く起きないです。
カスタマイズもアメブロよりはるかに簡単ですので、
自分のビジネスに合ったブログを構築できます。

アメブロの利用規約を無視して、
いつ削除されるかわからない不安でビクビク運営を続けるなら、
早めにWordPressを使ったブログ構築に移行したほうが良いと思います。

WordPressがおすすめなのはわかったけど、

「そもそも、WordPressって何?」
「どうやってインストールすればいいの?」

という人は、こちらの記事の冒頭に
参考サイトや参考資料(PDF)をご紹介してありますので、
熟読後、まずはWordPressをインストールしてみてください。

そのあとに、お好きなWordPressテーマ(テンプレート)を適用して、
アメブロと同じように普通にブログを作っていけばOKです。
WordPress初心者の人は日本語の有料WordPressテーマから
お好きなものを選んで使い始めるのが良いと思います。

もし、WordPressテーマではなくて、
完全にオリジナルのWordPressブログを作りたい場合や、
アメブロからWordPressに引越しをしたいけど、やり方がわからないという場合は、
別途対応いたしますので、お問い合わせいただければと思います。

●本日のまとめ
200万円の公式アカウントサービスは今から2年以上前にリリースされているのに、
なぜかさも最近リリースされたサービスかのようなデマが広まっているので要注意。
いずれにせよ、突然の削除リスクの少ない自社メディアを構築していくことが大切。

この記事へのコメント

  1. 吉田屋2012年8月26日 06:32

    こんばんは、吉田屋です。

    私も、アメブロ公式アカウントの記事を読んだときは、
    昨今のブログ削除の嵐と関係があるのかと思いましたが、
    なるほど、直接の関係はないようですね。

    そもそも、ブログ削除されているのは、
    アフィリエイターを中心とした個人事業主がほとんどでしょうから、
    これが200万円もする公式アカウント取得に流れるとは、
    考えづらいですよね。

    今後、この流れが他の無料ブログにどう波及するのか、
    興味のあるところです。

    返信
    • めしお2012年8月26日 15:22

      吉田屋さん

      コメントありがとうございます。
      出回っているアメブロ公式アカウントの記事は、
      つい最近アメブロ公式アカウントがリリースされたと
      勘違いしているのではと思いました。

      返信

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